2012-07-24

薬疹の検査 続き

皆様おはようございます。

中々梅雨明けしない秋田、今日は雨の予報ですね。
せっかく夏休みになったのに、夏らしくない天気はちょっと寂しい
ものです。

本日、美子スキンクリニックは診療日です

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昨日、時間が無くてさらりとお伝えだけしたテーマ、「薬疹の検査」に
ついて、今日は詳しく述べたいと思います。


薬疹=薬を内服して、数日後に全身に皮疹が出てくる

定義的には、書いたとおりですが、出てくる皮膚の症状は多彩です。
症状の軽い人では、全身の発赤
重症になってくるほど粘膜症状(口の中の口内炎のような潰瘍、目やになど)が出てきます。
最重症例では、やけどを負った時のように、全身の皮向け、粘膜のただれが生じます。

治療の結果無事に治癒したとしても、同じ薬剤を再び内服すると
1度目より2度目、2度目より3度目と回数を重ねるたびに症状は増悪します。

ですから

薬疹を疑った時は、2度と同じ薬剤を内服しないことが大切。



でも、薬って一度に何種類か処方されて内服することがほとんどですよね。

今までは「抗生剤があやしい」とか「胃薬は一般的だから大丈夫」といった
若干あいまいな診断に陥ることもありましたが・・・



今は、血液検査で判定できます!!

必要なものは

  • あなたの血液
  • 疑わしい薬、1回の内服分

たったこれだけです。

この検査の正式名称はリンパ球幼弱化検査といいます。


実は今までも、検査をすることが可能だったのですが、
保険適応が無く、1薬剤の検査をおこなうのに1万円程度費用がかかりました。

数年前に保険適応が通ってからも、なぜか
保険診療の点数(つまりクリニックがいただく金額)よりも検査会社に支払う
費用の方が高く、結局は自費で検査を続けていました。

今回
検査会社からもご協力いただいて

当クリニックでは ちゃんと、保険診療で検査がおこなえるようになりました!!
3割負担の方で、1500円ぐらいかな。



1回の採血で、検査が可能な薬剤は1種類だけですので、
数種類の薬があやしい時は、一つずつ結果を確認しながら何度かに分けて
検査をする必要がありますが、患者さんの負担が少なく必要な検査ができるのは
とても嬉しいです。



たまたま
立て続けに3人の患者さんが薬疹疑いで受診し、検査をおこないましたところ

2人に陽性反応が!!

しかも、結構ありきたりの薬剤で、私としても「え、この薬?!」と
予想外の結果に驚きを隠せませんでした。



やってみる価値のある検査ですね~。

薬疹を疑ったら、1回分の内服薬を持ってきて、「薬疹の検査をしたい」と
お声をかけてくださいね。

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