皆様おはようございます。
本日も秋田のAdeBクリニックで診療を行っています。
今週に入ってから、なんだか変なウィルスにPCが感染してしまったようで、Amazon、楽天などを見るたびにピコピコ広告画面が出てきて消せないし、文字が大きくなったり小さくなったり…PCがおかしくなると、あれこれやる気が無くなっちゃいます(*_*)
修復に、専門家から来ていただいているのですが、夕方に直っても朝になると同じことの繰り返し。
何だか、パソコンを買い替えさせようとメーカーが仕組んだ時限爆弾ではないかしら…と疑ってしまうくらいの困った症状です。
日に日にPCの状態が悪くなっていて、今日はブログ用の写真のUPもできなくなっちゃいました…
どうにも対応できないので、PCを変えて作業し直しです( ; ; )
脇汗がきになる季節ですね
さて、気持ちを入れ替えて、別のパソコンでしばらく作業です。
こちらはサクサク気持ちよく動くからいいなぁ〜。本当、いざという必要な時にパソコンが動かない時って焦って、それこそ本日話題の脇から滝のような汗を掻く事態になりますよね。
夏場の汗をかく時期に悩む脇汗も、緊張して焦った時に滝のようにかく脇汗・・・どちらもちゃんと対応できる方法があります。
まずは一般的な対応
1、汗をかくのは仕方がないから、汗が目立たないようなTシャツやインナーを着る
ちょうど、届いた通販カタログを見ていたら、「汗じみ対策Tシャツ」やら
脇パッド付きのタンクトップなど脇汗対策アイテムがずら〜り。
でも、こういった脇パッド付きのインナーを着た時に限って、上着を脱ぐような暑い天気に見舞われたりするんですよね(⌒-⌒; )
ジャケットを脱ぎたくても脱げない事態が( ;´Д`)
2、クリニックでの対応 塩化アルミニウムアルコールを塗る
皮膚科クリニックなどで院内処方しているところがある薬です(ごめんなさい。AdeBでは作っていません)
市販では売っていないと思うのですが・・・
こちらの製剤は20%以下の濃度で作られているものが一般的です。
塩化アルミニウムで汗を止める原理は、
塩化 アルミニウムの溶液に塩を入れると白く結晶化するという特徴を生かして、乾いている脇に溶液を染み込ませておくと、汗をかいたときに結晶化して汗腺に栓の役目をして汗を出さなくするということです。
理論的で良さそうですが、問題が2つあります。(それなので当院では取り扱っていません)
問題点その1、汗が出てくる出口に蓋をするので汗が出口付近で溜まって痒くなる人がいる
問題点その2、塩化アルミニウムアルコールそのものにかぶれる人がいる
実際に汗が詰まって痒くなった方が受診されたこともありますし、かぶれて返って脇に色素沈着を残した方も診察したことがあります。
3、クリニックでの対応 脇にボトックス注射を打つ
こちらは、AdeBクリニックでも対応しています!
脇の汗をかくところに、「ボトックス®」を注射します。注射後3日ほど経過したところから汗をかきにくくなり、おおよそ2週間でしっかり汗が止まります。
先ほどの塩化アルミニウムアルコールとは異なり、汗が出ることを根本から止めるので、汗がたまって痒くなるとか、塗ったものによってかぶれるなどの心配はありません。
1度治療を行うと、4〜9ヶ月ほど個人差がありますが、汗を気にせず生活することが可能となります。
両脇それぞれ20箇所程度のチクチクっとした注射の痛みに耐えられるようであれば(今の所みなさん大丈夫)、自費治療では中学生でも治療は可能です♪
ボトックスの小児への安全性に関して
現在、ボトックス治療は2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足でも保険適応が認められています。つまり、2歳以上の方での使用による全身への安全性は確認されているということです。
しかしながら、脇の多汗症治療においては、その安全性試験の際に小児(15歳未満)症例を検討していないので、小児への脇ボトックスの安全性は確立していない(使用経験がない)と書かれています。
ちなみに、2歳以上の方で下肢痙縮に伴う尖足で治療される場合、ボトックスの量は4単位/kg 最大200単位/回 の使用量となっています。体重が30kgですと120単位ということで、この量は、実は両脇の多汗症治療に用いる量よりも多いのです。
そういう意味では、脇の多汗症に対するボトックス治療も、全身に対する安全性は確認されていると考えています。最終的には、小児(15歳未満)の方に対する治療は、保護者の方の判断・了解のもと行うこととなります。