皆様おはようございます。
本日 美子スキンクリニックの診療日です。
昨日は、朝から多数の患者さんがご来院くださりました。
1週間お待たせしてすみませんでした。
アメリカの学会から帰ってきて、今のところは時差ボケもなく
診療をしておりますので、ご安心ください。
「日本初導入」が必ずしも良いわけではない
今回いろいろと学ぶことが多くありましたので、
しばらくの間ブログではお勉強の成果?!をお伝えしたいと思います。
この写真は、AAD(全米皮膚科学会)企業展示ブースです。
出展数は約410社。
うちレーザー、痩身等、の機械関係の企業は約40社です。
っということは、各企業が少なくとも2.3個のレーザー・医療機器を
展示していますので、
ざっくり数えても100機種以上のレーザー製品が展示されている
計算になりますね。
では、そのうちの何機種が一体日本に入ってきている
ことやら…
そして、その100機種を超える医療機器が、全部優れているか
というとそうではありませんよね。
この中から、それぞれの治療にメリットのある機種
それも新製品であれば、その効果・価格の妥当性などを
見極めたうえで、クリニックに導入しなければいけないわけです。
これは難しい…
通常、私たちが日本でレーザー・医療機器を購入するときは
メーカー・卸業者さんが「新しい機械です」と提案
↓
医者が説明を聞く
↓
なるほどよさそうだと思い購入
なんていう流れですが、
機械に詳しく、目利きのできるDrは
海外学会に出かける
↓
学会発表で話題になっている、あるいは
治療効果が著しい機械に目をつける
工学的に理論の妥当性を考える
↓
取り扱い卸業者さんに依頼
卸業者さんに輸入を打診する
という順番になることもあります。
ですから、単純に「日本初導入の機械」と謳っていても
メーカー主体の導入なのか(メーカーのメリットで販売したいもの)
Dr主体での導入なのか(効果・新しい治療への発展目的)
で意味合いが異なってくることが分かりますよね。
ですから
新機種はDr主体で日本に入ってくることが重要といってもよいかも。
また、優れたDrは必ずしもすぐに導入するのではなく
その治療効果を海外の報告で見極めたうえで
やや遅れて導入する場合もあります。
一例では、とあるメーカーのレーザーでは
治療効果が優れるものの、その扱いが難しく
かえってケロイドを生じてしまうものもあります。
こういった副作用は、発売から1.2年遅れて学会で報告されたり
するわけです。
ですから
発売と同時に、日本で一番に導入することが必ずしも
良いわけではなく、とにかく機械の見極めができることが
一番なようです。
あ、残念ながら私はまだその見極めができませんので
できる先生たちが何を導入しているかを教えてもらい、
その中でも、秋田に導入する意味があるかどうかを考えてから
クリニックに入れるようにしています。
毎年AADに出かければ、少しは目利きできるようになるかしら?!