2012-03-27

患者さんの言うことはやっぱり正しい

皆様こんにちは。
今週で3月も終わりますね…いつの間にやら一年が過ぎ
新しい年度になってしまうのですね。

小学生の頃は、まだ5年生、まだ後一年も小学校に通うのか と思ったのが
大学では同じ6年があっという間に過ぎ
仕事を始めてからまだ数年もたっていないような気がするのに10年以上経過…

年をとってしまうはずです↓↓

そんな前置きはさておき
今日も、患者さんの言うことはすべて正しい第二弾

9月から頭皮と顔の湿疹で通院されている患者さん。

今まで一度も顔の湿疹とか、頭皮のゴワゴワで悩まされた事はないのに
急に症状が出始め、どこの皮膚科に行っても治らない…とのことでした。

額、頬の一部がゴワゴワと赤くて
頭部はカサブタのついた皮膚、専門的には苔癬という皮疹、一般的な
湿疹ではなく、尋常性乾癬などで見られるタイプのものです。

ステロイド外用で治療を開始しましたが、いまいち効きません。

そこで
顔はシミの治療も兼ねて肌をスパルタ教育!! と オバジによる
治療を開始しました。

1カ月ほどして、顔の皮疹は見事に治癒♪

しかしながら頭皮は治りません。

頭皮はステロイドを塗って様子を見る毎日でした。

さらにこの患者さん
9月ごろから頭痛や、肩の重苦しさもあり内科の先生に相談して
片頭痛の薬も処方されていたようです。
それでも薬は全く効かず、苦しい毎日。

私も相談を受けましたが上手い見立てもできず…

そんな中、インフルエンザになり耳も痛くなってきたので耳鼻科を受診した
ところ…

実は、慢性副鼻腔炎だった事が判明しました。

よくよく話を聞くと、8月に一度副鼻腔炎になり治療を中途半端のまま
終わらせていて、症状が無いものだから治ったと思っていたそうです。

それが実は、ひそかに増悪していた…
そして、この副鼻腔炎によって、さまざまな症状が引き起こされていた訳です。

確かに、頭蓋内圧が更新してめまいや頭痛、頭の重苦しい感じを
生じます。

尋常性乾癬の原因の一つに、病巣感染があります。まさにこれです。
病巣感染とは:体のどこかで慢性的な細菌感染を生じている事。慢性扁桃腺炎など

なるほど~~。

現在耳鼻科の治療中で、頭部の湿疹も何の治療も替えたわけでは
ありませんが、すっかり良くなっています。

やはり、原因があっての皮疹なのですね。

余談ですが
患者さんには、何か変わったことが8.9月にありませんでしたか?
と当然質問しているのですが、「ありません」とのお答え。

良く、皆様に聞きますが、たいてい「何も変わっていません」ってお答え
されるんですよね。
実は、大した変わったことじゃなくってもそれが原因ということが
ありますので、気付いたことがあればなんなりと教えてくださいね。

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