衣類でも日焼け防止を

皆様おはようございます。

本日は美子スキンクリニックの診療日です。

6月の臨時休診は現在のところ
6月15日(土) 学会のため休診
6月18日 15時半までの診療
6月27日(木) 美子スキンクリニック休診 天神下皮フ科形成外科勤務
となっております。

ここの所定番のガーデニングから。

今日は、
ER イングリッシュローズのモーティマーサックラーが開花。

モーティマーサックラー

そして、オールドローズの スヴニール ドゥ ラ マルメゾン
(フェリシテパルマンティエではなくってこちらだったみたい)

スヴニール ドゥ ラ マルメゾン

やはり、オールドローズに近いものは咲く時期が早いみたいですね。

モダンローズの性質に近いER エブリン はまだまだ
つぼみのままです。

エブリン

ERとか、オールドローズとか何?? と思われた方。
こちらに、系統をまとめている図を見つけましたので
クリック→拡大してご覧ください。

バラの系統図

簡単に説明すると
精油(エッセンシャルオイル)を取るためのバラがもともと
ヨーロッパに存在。オールドローズと呼ばれる品種です。

その後中国原産のティー系のバラと掛け合わせて
品種改良された物以降が
モダンローズ

ハイブリットティー HT などと呼ばれます。

オールドローズの

  • 香りの良さ
  • 花の美しさ

などの良さを残しつつ

  • ティー系の四季咲き性を合わせたもの(オールドローズは一咲き)

ラ・フランスという品種以降のものをモダンローズと呼びます。

今日、庭のバラをクリニックに少し持ってきて飾っているのですが
香高いのは、やはりオールドローズの マダムアルディー

私が育てている中では精油を取るバラに一番近い品種です。

でも
あまりにもダマスク香が強すぎて、むせ返るような感じです。

個人的には、モダンローズの方が香は好みで
精油も、ダマスク香ではないバラからのものがないものかと
思っているのですが、あれこれ調べるとこれが難しいみたいです。

写真を見てもわかるとおり、
オールドローズは一株からあふれるばかりの花が咲きます。

それに対し エブリン、イヴピアッチェなどは
枝の先端にたった一つつぼみが着くのみ。

これでは、精油を取るだけの花を集めることができませんものね。

ダマスク香ではない、もう少しフルーティーな香りのバラで
圧倒的に香りが強く、花の数も多い、そんな品種はないものでしょうか??
(ついでに棘も少ない品種!)
なんて思いながら、今年はあれこれ新しい品種を集めています♪

衣類でも日焼け防止を

今朝、ものすごく徹底した日焼け対策をしている方をお見かけしました。
自転車で通勤なさっていた女性。

黒い帽子
頭から首 目元しか出ない黒いベール(中東の女性のように)
黒のタートルネックの長そで
黒の手袋
黒い長いパンツ
そして靴。

目元以外の一切の皮膚を外に出さず
全身黒づくめ。

一瞬、びっくりしましたが徹底している姿には肌に対する
強い思いを感じました。

そうです、焼けてしまった後にあれこれ手をかけるより
焼かない努力をする方が費用対効果は格段に良いのですもの。



でも、全身黒ですとちょっと怖いし、目元以外は隠している上に
帽子でしたので、視界が狭まり事故にならないといいななんて
思う次第でした。

私の実家、山形県の庄内地方でも
肌を焼かないために
「はんこたんな」という、農作業の衣装?!があります。

はんこたんな

顔の中心となる額、頬などは紫外線を通しにくい
藍色の織物でおおい、汗をかきやすい頭の部分は
通気性の良い手ぬぐい。
夏場ですので、見た目のさわやか感を求めて
色は白ですね。

日焼け止めのない時代は、このようにして肌を守っていたのですね。

そしてテクノロジーが発達した現在では
紫外線を遮断する布が大活躍しています。

UVカット加工

このUVカット加工には2種類あり、

  • 素材(生地)の表面に紫外線を防ぐための加工をしているもの
  • 紫外線を防ぐための無機物質や国に安全と認められている
    有機物質を素材(生地)に織り込んでいるもの

生地を作る段階でUVカットの加工をしているものは、
洗濯してもUVカット効果に変化はありません。

しかし、出来上がった生地の表面にUV加工を施しているものは、
洗濯を繰り返すうちにUVカット効果は若干下がるようです。

また、加工に使われる物質は、主にチタン・セラミック・カーボンなどの
無機物質、化粧品にも使われている安全な有機物質
(国が認めているもの)であり、紫外線を吸収して紫外線が
肌に届かないようにするものと、
反射して紫外線を防ぐものとがあります。

また
UVカットされていないものでも、ポリエステル・ウールは
その素材自体が紫外線(UV-B)を防いでくれます。

そして布自体の素材と合わせて大事なことが
布の厚さ

どれほど優れた生地であっても、透ける=糸と糸の間に
隙間がある=隙間から日焼けをする。

ということにあります。

厚みは
暗いところから明るい方を見て、透けなければOK

紫外線を通しやすい淡い色の洋服でも
加工されているものを選べば、見た目はさわやかに
でも
日焼けはバッチリ防ぐことができそうですね。




そしていつも言っていることですが、
何よりも「外に出ない」が一番の紫外線対策です。
(人生の楽しみが半減しちゃう?!)

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