ラベンダーとラバンディン

皆様おはようございます。

本日は美子スキンクリニックの診療日です。

5月の臨時休診の予定は今後はありませんのでご安心ください。

先日、東京のクリニックに診療に出かけるとき
秋田はこんな曇り空でしたが
写真(557)

途中、山形県の上空ではきれいな青空が広がり
写真(556)

有名な蔵王のお釜もくっきり見えました♪
写真(555)

晴れているって良いですね。


ラベンダーとラバンディン

今日は美容のお話ではなくて、趣味のガーデニングの
話題です。

画像の説明
グロッソラベンダー
【英名】grosso lavender
【学名】Lavandula x intermedia ‘Grosso’

ラバンディン系のラベンダーで、
イングリッシュ系(真正ラベンダー)とスパイク系の交配種です。

一見すると、真正ラベンダー Lavandula angustifoliaに
良く似ています。

もともと、精油を大量に効率良く採取するために
香りの良いけれど、育てにくい真正ラベンダーの欠点を補うべく
暑さに強くて強健なスパイクラベンダーを交配させて
誕生した品種です。

強健なだけではなく、精油も多く取れますのでまさに
優れた品種…と言いたいところですが、

この
ラバンディン系のラベンダーから採取した精油と
真正ラベンダーから採取される精油では成分が異なります。

ラバンディンにはカンファー(樟脳)という成分が含まれ
真正ラベンダーと比較すると刺激臭があります。

真正ラベンダーは このカンファーが1%未満
ラバンディンは カンファーが7~10%程度含まれています。

カンファーは血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがある
ために主に外用医薬品の成分として使用されたりもしました。
かつては強心剤としても使用されていましたし、
その効果から、「カンフル剤」という言葉が発生したほどです。

そう考えると
ラベンダーをリラックスするために使用するのとは逆効果に
なってしまいますよね。

樟脳を飲み込んだ場合は、有毒であり、
発作、精神錯乱、炎症および神経と筋肉の障害の原因になります。

そのような作用のあるカンファーが含まれているため、
ラバンディンの精油は安価に取引をされているのが
現状です。

ですから、あまりにも安価なラベンダーの精油は
このラバンディンが混在している可能性があるみたいですよ。




お休み前のリラックスを目的に
ラベンダーの精油を購入するときは
ガスクロマトグラフで成分分析表示が行われているものが
安全だといえます。


私も以前、ラベンダーの種類も良くわからずに
ラバンディン系のグロッソを育てたことがありますが
確かに勢い良く、大きくこんもりと見事に咲きました。

でも
おかむらさきの清々しいリラックスできる香りとは異なる様に
びっくりしてしまいました。

せっかく育てるのなら、やはり香とその成分を重視していきたいですね♪

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