皆様こんにちは。
本日は連休の最初の日ですが美子スキンクリニックは通常通り診療しています。
午後からは比較的レーザー照射などの予定が入っていますので、
若干お待ちいただく可能性もあります。 その際は、もしよろしければお隣の
エリア中一等に遊びに行かれてもOKなので、ご希望の際は受付に申しつけください。
今日は…昨日書き途中のフラクセルの続きを書きつつ、踵のゴワゴワ治療についてです。をかこうと思いましたが、ちょうど良い所にちょうど良い患者さんがいらっしゃったので、話題を変えて~
名医!! 患者さんが何も言わなくても分かる疾患をお伝えします。
さて、この疾患は何でしょう?(ちゃんとブログ掲載OKの許可を頂いています。)
皮膚科医であれば見た瞬間に原因まで分かりますし、うちの優秀な看護師も
「もしや・・・」と分かっていました。
ヒントにもう一枚
若干角度を変えて、分かりやすいようにコントラストをつけてみました。
某テレビ局のドクターG風に説明すると(半分フィクションです)
- 患者さんの年齢は20歳
- 家族構成は祖母、父、母、本人、兄弟
- 3日ぐらい前からこの症状が出てきた
- 日に日に広がっている気がする
- かゆみが強い
- 体のほかの部分には全く皮膚症状なし
さてさて何でしょう?
もう少し詳しく説明すると
- 8月初め、竿燈祭りの練習でこの部位を痛めた
- 5日前にBBQで10~16時ぐらいまで外にいた
そろそろ、ドクターG風もあきてきましたので、答え。
モーラステープ(湿布)による光接触皮膚炎
です。
この疾患、見た目ですぐに分かりますが、患者さんに説明がちょっと大変です。
辺縁がキレイ直線な四角い紅斑なので、すぐに湿布かぶれと分かります。
ところが
患者さんに聞くと、湿布を貼った覚えはないと必ず答えが返ってきます。
実は、モーラステープは特殊な湿布で
湿布を貼って剥したところに、少なくとも1カ月は日光を当ててはいけないというただし書きがあります。
誤って日光に当たると、上記のようにキレイな湿布かぶれが生じます。
先ほどの話の中でポイントは
- 8月初めごろ竿燈祭りの練習で痛めた
→その部位に湿布を貼った可能性あり - 9月にBBQ
→日光に当たった - 家族構成 祖母
→腰痛などで家族が処方されたモーラステープをもらって貼った
モーラステープはとても腰痛などに効くイイ湿布なため、処方される機会が多いです。
ご本人には腰用なので、日光に当たる心配はないので処方できますが…
日光に当たるとかぶれることを知らずに、可愛い孫にあげちゃうとこのような事態になります。
皆様、お気を付け下さい。