トレチノイン・ハイドロキノン療法6

皆様おはようございます。

本日、美子スキンクリニックは診療しております。

あっという間に11月も今日で終わり、明日から師走ですね。
この1年を振り返り、来年に向けて抱負を考える時期になりました。




今年は、美子スキンクリニックを無事に開院することが
出来ましたこと、そして沢山の患者さんに恵まれて
現在があるますことを感謝しております。



今日も、トレチノイン、ハイドロキノン治療の続きです。

トレチノイン、ハイドロキノン療法をおこなうと皮膚は薄くなるのではなく
むしろふっくらするよと前回お話した事

どのような感じかというと、こちら

図4

この写真にあるようにふっくらした表皮になります。

  • 角層は2.3層のコンパクトになる
  • 表皮細胞がしっかり厚くなる

角層が薄くなり表皮がしっかりするということはさまざまなメリットがあります。

  • 乾燥しにくくなる。
    冬になってくると肌全体がカサカサしますよね。
    そこで、一般的には「保湿」化粧品を使うわけですが
    この保湿、いったいどの部分を潤しているのでしょうか?
    答えは
    「角層」
    角層は、肌のバリア構造ですので確かに大切な部分ですし
    乾燥してこの角質層の構造が荒れてしまうと、バリア機能が落ちて
    刺激を受けやすい肌になったり、表皮の乾燥を進めてしまいます。

    ですから、「肌荒れ=保湿をしっかり」は正しい事です。



    でも、「角層=死んでいる細胞」でもあるので、この層が
    厚ければ厚いだけ、乾燥しやすく(表皮が分から栄養をもらえないので)
    荒れやすくなります。

    では角層が薄くなればどうなのか
    薄い角層ということは、生きている細胞の直上に角層を構成する細胞が
    並んでいるので、栄養も行きわたりやすく、荒れることが無くキレイに
    肌のバリア機能を示してくれることは想像に難くないですよね。

  • くすみが取れ透明感のある肌になる
    半透明の角層が何層にも重なっていれば、いくら半透明といっても
    くすんで見えますよね。
    一方角質層が2.3層しかなければ透明感のあるキレイな肌で
    いることが出来ます。



    角層は、肌のバリアである一方、厚くなりすぎるとくすみや
    肌荒れの原因にもなる。必要十分な数層に留めることが
    美肌への近道です。




それでは引き続き
表皮細胞がしっかり厚くなる についてです。

正確には、表皮が厚くなると言った方がいいかな。
有棘層といわれる部分です。
角層が薄くなると、皮膚はバリアをちゃんと作らなきゃと思って
細胞分裂を始めます。
これにより、肌の代謝が良くなって生き生きした細胞が増えます。
また、トレチノインの作用によって、細胞の成長が促進されますので
有棘層がふっくら厚くなります。

関連記事

小原美子公式Facebook
Instagramはじめました!

return top