全米皮膚科学会2

皆様おはようございます。

本日 美子スキンクリニックの診療日です。

昨日は、朝から多数の患者さんがご来院くださりました。
1週間お待たせしてすみませんでした。

アメリカの学会から帰ってきて、今のところは時差ボケもなく
診療をしておりますので、ご安心ください。

「日本初導入」が必ずしも良いわけではない

今回いろいろと学ぶことが多くありましたので、
しばらくの間ブログではお勉強の成果?!をお伝えしたいと思います。

2013 AAD その2 467

この写真は、AAD(全米皮膚科学会)企業展示ブースです。
出展数は約410社。
うちレーザー、痩身等、の機械関係の企業は約40社です。

っということは、各企業が少なくとも2.3個のレーザー・医療機器を
展示していますので、
ざっくり数えても100機種以上のレーザー製品が展示されている
計算になりますね。

では、そのうちの何機種が一体日本に入ってきている
ことやら…

そして、その100機種を超える医療機器が、全部優れているか
というとそうではありませんよね。

この中から、それぞれの治療にメリットのある機種
それも新製品であれば、その効果・価格の妥当性などを
見極めたうえで、クリニックに導入しなければいけないわけです。

これは難しい…

通常、私たちが日本でレーザー・医療機器を購入するときは

メーカー・卸業者さんが「新しい機械です」と提案

医者が説明を聞く

なるほどよさそうだと思い購入

なんていう流れですが、
機械に詳しく、目利きのできるDrは

海外学会に出かける

学会発表で話題になっている、あるいは
治療効果が著しい機械に目をつける
工学的に理論の妥当性を考える


取り扱い卸業者さんに依頼
卸業者さんに輸入を打診する

という順番になることもあります。

ですから、単純に「日本初導入の機械」と謳っていても
メーカー主体の導入なのか(メーカーのメリットで販売したいもの)
Dr主体での導入なのか(効果・新しい治療への発展目的)
で意味合いが異なってくることが分かりますよね。

ですから
新機種はDr主体で日本に入ってくることが重要といってもよいかも。

また、優れたDrは必ずしもすぐに導入するのではなく
その治療効果を海外の報告で見極めたうえで
やや遅れて導入する場合もあります。

一例では、とあるメーカーのレーザーでは
治療効果が優れるものの、その扱いが難しく
かえってケロイドを生じてしまうものもあります。

こういった副作用は、発売から1.2年遅れて学会で報告されたり
するわけです。



ですから
発売と同時に、日本で一番に導入することが必ずしも
良いわけではなく、とにかく機械の見極めができることが
一番なようです。

あ、残念ながら私はまだその見極めができませんので
できる先生たちが何を導入しているかを教えてもらい、
その中でも、秋田に導入する意味があるかどうかを考えてから
クリニックに入れるようにしています。

毎年AADに出かければ、少しは目利きできるようになるかしら?!

2013 AAD 020

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