皆様おはようございます。
本日は美子スキンクリニックの診療日です。
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昨日は、休診の予定でしたが、結局午後から診療を再開できました。
でも
皆様最近、このブログをチェックしてくださっているようで
休診と思ってくださっている方が大多数。
いつもと比べて、受診された方はごくわずかでした。
ブログチェック、ありがとうございます!!
コレだけは受けないで 美容治療 その2
先日に引き続き、これだけは受けない方が無難な
美容治療について。
今日は
bFGF(線維芽細胞増殖因子)の注入
この薬自体は、非常に優れた薬剤で
現在では熱傷治療の第一選択で使用されていたり
傷の治療でも用いられたり、幅広く使われているものです。
通常の使用方法(やけど、褥瘡、傷)であれば、
問題のない薬剤ですが
この薬剤を
注射として皮下に注入する治療を行っているところがあります。
数年前に用いられるようになった治療方法ですが
これが良くない。
通常の傷ややけどなどの解放されている創と異なり
皮下でどの程度肉芽形成がなされるのかが予想がつかないのです。
しかも
その反応が継続する期間も個人差があり
どの程度盛り上がったところでストップするか評価できない。
現在では
注射を受けた時は良かったけれども、その後過剰に
肉芽形成が起こり逆に盛り上がりすぎて凸凹になっている
症例が多々見られ問題となっています。
では、盛り上がりすぎたところはどうするのか??
ステロイドホルモンの注射を行ったり、
ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸の融解酵素)の注射をする
病院もあると聞きます。
確かに
ステロイドホルモンの局所注射をうてば、
過剰肉芽が縮小することは予想されます。
しかしながら、今度はステロイドを注射したことによる
萎縮(へこみ)が生じる可能性、毛細血管拡張
(糸ミミズみたいな欠陥が生じる)の可能性が残ります。
なかなか、すっきりきれいにということが
難しい印象です。
加えて、ヒアルロニダーゼの注射などは、
全く薬理作用を知らずに治療をしている証拠です。
以前私のブログでも、手背にbFGF注射を行って
ふっくらさせている論文を掲載したことがあるかと思いますが
「すごい効果だなぁ~」と思ったのと同時に
その論文の中でも、注射の反応をコントロールすることが
出来ないことが懸念材料だとも書いてありました。
何事にしても、いい面と悪い面、それぞれをしっかり
見極めることが必要なのですね。
今日は何も関連する写真がなかったので…
昨日食べたケーキを♪
エリア中一にある
Patisserie Parterre
http://www.patisserie-parterre.jp/shop.html