医療は効果がある分リスクもある・・・ということを心にとめておいてください

 

皆様こんにちは。

本日も、秋田のAdeBクリニックで診療しています。

今日は残念ながら晴れてはいませんが、雪が降る前に冬支度…という方も多いのではないでしょうか?

雪が降る前に、車のタイヤの準備とか、ネックウォーマ―、手袋もそろえておかなくっちゃ~なんて感じかしら。

これからの季節は、肌も乾燥しやすくなりますので、その準備も必要ですよね。

特に、手荒れ対策!!

手荒れは、ぱっくりひび割れてしまってからでは遅いです。治りにくい悪循環に入ってしまいますから

熱いお湯ではなく、ぬるま湯を使うように心がけたり、手を洗うたびにハンドクリームを塗ったり…と、とにかく予防が一番です。

 

手荒れに関する情報は、また別の日にお伝えするとして…今日は、医療のリスクに関してお伝えします。

 

クリニックにはこの写真のような冊子で、薬の新しい副作用や使用方法の変更などに関する情報が届きます。

IMG_6264

 

副作用情報とか、安全上の注意…なんていうと、新しい薬の問題のように思うかもしれませんが、

そうではありません。

今回も、各科でよくつかわれている抗生物質、しかも発売から10年以上経過してジェネリック医薬品も多々出ているもので

重症薬疹の注意が報告されていました。

日本では薬が病院で使われるようになる前に(承認が下りる前に)、様々な試験を行い副作用も十分に検討されています。

それでも、10年以上たってからであっても、新しい副作用が報告されることがある。

 

それぐらい、医療というものを受ける際には、たとえそれが風邪薬をもらうだけであってもリスクを伴っているということを忘れないで頂きたいと思います。

 

同様に、美容治療をおこなっている当クリニックの施術も「医療」です。

効果がしっかりある分、やはりリスクや、予想外の反応が起きる可能性があるということを心にとめておいていただきたいと思います。

また、美容医療は「受けなければ生命の危機がある」医療と異なり、「よりよくなるためにご自身で受けることを選択した」医療であるという事も、一般の医療とは異なっています。

 

美容医療全般を通してよく見られる副作用は

1)炎症後色素沈着

レーザー施術などの跡に生じることが多いです。うっすら茶色の日焼けのような感じ。

2)赤みが残る

こちらも、レーザー照射後に生じることが多いです。

3)思っていた仕上がりと違う

こちらは、副作用ではありませんがヒアルロン酸注入やボトックス注射の時に生じることがあります。

 

これらの1)~3)の症状は、半年~1年ほどで解消されることがほとんどです。(半年、一年も我慢しなきゃいけないのは大変というお気持ちもよく分かります)

では、何とかしてこれらの困った症状をできるだけ起こさなくするためには何か策があるか?

 

1)2)に関しては、レーザー治療では防ぎようがないものもありますが、レーザー脱毛においては照射部位の前処理をしっかり行うことで回避することができます。

施術のために受診してくださっても、前処理が不十分な際に施術をお断りすることがあるのはこのためです。

3)に関しては、心配な場合は控えめにすること。経過を見て足りないところにはあとから追加することは可能ですから。

 

 

1)~3)などの症状は、いずれ解消されます。

ところが、本当に注意しなければならないことは、永久に戻らない副作用!!

a) 半永久的に吸収されない注入剤…取り出すためには目立つ部位に大きな傷ができる可能性があります

b) 見える部位に傷痕が残ること…傷痕を完全になくすことは不可能です

c) 眉間のヒアルロン酸注入…失明のリスクがあります。失明したら元に戻りません…私はこの部位へのヒアルロン酸注入をお受けしていません

これらの治療を受けるときは、しっかりとご自身で納得の上での判断をお勧めします。

ちなみに、当院では、a),c)は行っていませんし、b)はホクロ切除の際に発生します。ですから、ホクロの切除は迷っている時は受けない方が良いですし、初めての時には何個ホクロがあったとしても、一番嫌いな1つだけを治療することにしています。

 

 

 

関連記事

小原美子公式Facebook
Instagramはじめました!

return top