傷跡 注意:傷の写真があります。苦手な人はスル―して下さい
皆様こんにちは。
居候ネコ君に、勝手に佐助と名前を付け可愛がっています。
学会に出かける6/1まで預かることになりました~。
何と可愛い事やら♪
今日は、今月ずっと話題にしている?!傷の治療についてです。
傷の治療は、13.4年ほど前から大きく変わってきました
昔は
キズ=乾かしてカサブタにする、洗ってはいけない、消毒をする
だったのが、現在では
キズ=乾かしてはいけない。毎日洗う。消毒禁止
というようになっています。
Wet-dressing Therapy という概念が今のキズ治療の考え方です。
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ヒトbFGF製剤を使うとより綺麗な傷跡になることが最近多数報告されています。
http://fiblast.jp/
では、上記で治療した傷がどうなるか、before/afterです。
非医療従事者から、怖い! とおしかりを受けたので小さい画像です。
しっかり見たい方はクリックして拡大して下さい。
これを、ヒトbFGF+Wet-dressing Therapy だと
このようになります。
画像では分かりにくいかもしれませんが、目をつぶって触ればどこに
キズがあるか分からない、平坦な傷跡です。
それでもやはり、傷跡として認識できますよね。
ナゼでしょう??
分かりやすく、開設するためにもう少し傷跡を拡大してみますね。
色の違いがあるからだということがお分かりいただけますか?
周囲の正常皮膚を肌色だとすると
傷跡は白
キズの周りに茶色の色素沈着
ですから、キズが目立ってしまいます。
周囲の茶色は、美白治療によって除去することが可能だと考えられますので
茶色が無くなるともう少し目立たない傷になるでしょう。
ではなぜ傷跡は白いのか。
これについてはまだ調べきっていないので全く分かりません。
仮説を立てると
- 傷跡は表皮細胞中のメラノサイトの数が少ないorメラノサイトが無い
- 傷跡の真皮部部は瘢痕に置き換えられている。瘢痕が白い??
でもね、ほくろの切除の時など、皮膚の断面を見る機会が多いですが、
真皮ってもともと白いのです。
瘢痕が白かったとしても、色の違いがあるのかな??
分かり次第、ご報告します。
余談ですが、
この傷跡、私の足です。
1年ちょっと前、片手にパソコン、もう片方に小さなバッグを2つ持って
帰宅しようとした時に靴のヒールが引っ掛かって階段から落ちました…
痛かったなぁ~。
皆様もお気を付け下さい。