ニキビ治療に+α

皆様おはようございます。

本日は美子スキンクリニックの診療日です。

後ほど今日のテーマを載せますが、まずは昨日のFM秋田ラジオ放送の様子♪

写真(210)

真面目に本日のお題。
ニキビ治療」「+α」

ニキビ治療についてはもう何度もお話を書いたので、うんざりという方もお付き合いください。

おさらいです
ニキビ治療は大きく2つに分かれています。

‐コメド(面ぽう、角栓)の治療
‐細菌感染(アクネ桿菌)の治療

昔はニキビの治療に病院に行っても、思うような結果が出ませんでした。
それは、ニキビ治療に「細菌を抑える治療」しかなかったからです。

実際私が若かりし頃に皮膚科に行っても思うような治療結果にはなりませんでしたね。

細菌感染の治療では、今腫れて触ると痛い「膿んでいるニキビ」は治療することができても、触るとざらざらでこれら腫れてきそうなニキビの治療は出来ません。

10年ほど前からこの、触るとざらざら「コメド」の治療が可能になりましたが、残念ながら保険適応が無くすべてのニキビ患者さんにはとてもおススメできないものでした。

そして4年前に発売になった「ディフェリン
この薬の登場により、コメドの治療がすべての人に保険適応で可能になりました。

このディフェリン、レチノイド製剤と呼ばれる範疇の薬で私がとても得意な治療の分野のお薬です。

日本で発売されたディフェリンをいち早く使い、情報発信をしたこともあり、2008年のディフェリン発売以降、製造および販売をおこなっているガルデルマ社と塩野義製薬から様々な学会、および講演会の講師として呼ばれ、2年ほど前には国内屈指のニキビ治療Drが集まる研究会に他の25人ほどの先生と一緒に御呼ばれされました。




その研究会では
‐ディフェリンをどのようにしたら、もっと効果的に治療が出来るか
‐アトピー性皮膚炎と合併している時はどう治療するか
‐他の治療方法と組み合わせてどのように治療を進めるとよいか

などなどディスカッションを行いましたねぇ~。

さまざまな努力のかいがあって、この4年間で他の先生方もニキビにディフェリンを第一選択に使うようになってきました。







やはり他のクリニックで治りが悪く、当クリニックに足を運んで下さる患者さんは多々いらっしゃいます。




今日はその中でも
他のクリニックで吸引&光治療機にて高額な自費治療をおこなっても変化が
少なく、受診された患者さんのお話。



当クリニックで
ディフェリン+内服治療 
そして、ある事を追加して治療を始めたところ…とってもキレイになってきています。
ご本人も大変喜んでくれて、私もお会いするたびにニキビが減って綺麗になっている様子をとてもうれしく思いながら治療している方です。

この方の治療の中で治療の中で思うのが
治りにくいニキビの中で血液のうっ滞が見られること。

写真は、ガーゼについた血液の写真なので、見たい人だけ拡大して下さい。
写真(213)

写真を見てお分かりのように、今ニキビのうっ滞部分から出てきたばかりの血液が黒いのです!!
血液が黒い=酸欠状態、この部位の血流は悪く、抗生剤を内服しても効果を発揮しにくいでしょうね。
このうっ滞を解消してあげない限り、腫れあがったニキビは中々引けてくれません。

ですから、ディフェリン+抗生剤で中々引かない腫れたニキビがある時は
もう一つ治療を追加して(自費)ケアをおこなうと早く引けますよ。

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