皆様おはようございます。
本日は、美子スキンクリニックの診療日です。
明日の水曜日は定休日になっておりますので、ご注意ください。
この写真は、昨日のFM秋田
今朝も寒い朝で始まりましたね。
すっかり、冬物のコートを出して、手袋も準備をして…と冬の装いで
お出かけする今日この頃です。
インフルエンザの患者さんも出始めていますので、皆様予防を頑張りましょー♪
本日も引き続きの「トレチノイン・ハイドロキノン療法」について
昨日のおさらいから
・ハイドロキノン:強力な美白剤
・トレチノイン:今あるメラニンを押し出す
今まで、ハイドロキノンを他のクリニックでもらっても、「シミが取れなかった」と感じている方、そんな方にもお勧めです。
ハイドロキノンは美白剤としてとてもいいのですが、効かせたいメラノサイトまでこの成分をとどかせることが大変なのです。
普通に外用しただけでは十分に効果が出ません。
そこで登場が
トレチノイン。
トレチノインはもともと人体に必要な成分なので、
肌から鍵と鍵穴の関係で効果的に取り込まれるシステムがあります。
(あくまで、表面に塗った外用が表皮の細胞に取り込まれる程度。全身には影響は出ません)
また、トレチノインは今ある色を押し出してくれます。
この2つを組み合わせることで
トレチノインが皮膚の細胞内に取り込まれると同時に、なかなか肌の奥まで
届きにくかったハイドロキノンも目的の部位まで届くことが出来るのです!
よって、
トレチノインで今ある色素を押し出して
ハイドロキノンで新しい色素が作られなくなる から
シミが取れるということです。
今日は、そんなハイドロキノンとトレチノインについてです。
スライド3
ハイドロキノンとは
- ハイドロキノン (漂白剤)
- メラニン産生の阻害作用を持ち、皮膚の漂白目的で使われる薬剤の一つ
- 作用機序としてチロジナーゼ活性の阻害やメラノサイトに対する細胞毒性などが挙げられる。
- ハイドロキノンは漂白作用が強いが臨床効果は可逆性であり安全性が高い。
スライド4
ハイドロキノンの副作用
- 濃度や投与量が多くなると刺激性皮膚炎を生じやすくなり発赤や痒みを伴うことがある。
- 若干の発赤、ヒリヒリ、皮ムケ程度では問題ない。
- ハイドロキノンで接触皮膚炎を生じる人がいる。
- 接触皮膚炎を生じる割合は1~2%程度
ハイドロキノンでかぶれると、真っ赤に腫れあがり、痒くて痒くて
仕方なくなります。
ハイドロキノン自体、刺激があるので
- ちょっと赤くなった
- ヒリヒリが軽度
- ハイドロキノンだけを塗ったのに皮ムケ
などなどの反応はかぶれではなく、一時的な刺激なのでOK
上の写真のように
- バンバンに腫れて熱を持っている
- ひび割れる感じ
等はハイドロキノンにかぶれているので治療をおこなうことができません。
ハイドロキノンにかぶれている事に気づかず、トレチノインを使ってしまうと
「キレイになる」つもりが、かえってどんどん色素沈着を生じるという事態にも
なりかねませんのでご注意ください。